双極性障害と私と人生

双極性障害を患って6年です。私の経験からこの病気について語っていきます。双極性障害を患っている方、患っていない人について知っていただけたらと思います。

第1章 私と双極性障害 〜自己紹介〜

 初めまして。ぼーのです。

「自分らしくほのぼのと生きる」というテーマを基に「ぼーの」というニックネームにしました。

 

 皆さま「双極性障害」という病気をご存知でしょうか?

 おそらくこのブログを見てくださっている方は、実際にその病気を患っている方、または家族や友人、知人にその病気を患っている方がいらっしゃたり、「双極性障害について興味がある」と思って調べ、このブログにたどり着いたという方がほとんどだと思います。

 双極性障害は、現在の日本ではあまり認知されておらず、うつ病と勘違いされ治療が難航することがあるようです。アメリカの方が双極性障害についての認知度が高く理解を得やすいという記事を本で読んだことがあります。(正確な数値やデータがなくて申し訳ありません)

 

 このブログでは、私自身が双極性障害を患っている経験を通して、双極性障害について知ってもらいたい」「双極性障害と付き合いながら私はこう生きています」という情報を発信していければと思います。

 

 専門家ではないので抽象的な説明になることがしばしばあるかと思いますが、実体験に基づいたリアルなエピソードを紹介していきますので、是非、そこに着目していただけると幸いです。

 

 今回は私の自己紹介と、私の双極性障害の自己紹介をします。

 

  1.  私の自己紹介と現在の簡単な状態

 私は、26歳男性です。性格は真面目で温厚、優しいとよく言われます。血液型B型で、その特徴にありますが、マイペースです。あと、変な所にこだわりを持っていて、「他人と同じは嫌だ」という信念があります。笑 高校生の時くらいから、「ぼーのは感情の波が激しいんじゃないかな」とよく友人に言われていました。

 

 現在は無職です。違う章で詳しく述べたいと思いますが、大学を留年した後、小学校の指導員や、常勤講師、非常勤講師をしていました。それらは任期満了退職があれば、体調不良による自己都合退職もありました。失業中は、療養を行い、仕事に復帰できそうだなと思ったらまずは身近なバイトから初めていました。

 今は失業中ですが、特に仕事探しや就活などは行っていません。なぜなら、「シンプルにしんどいから」です。つまりは就活に当てる心のエネルギーが備わっていません。こういう時に無理して頑張っちゃうと、後で大きな反動を食らうということが予想されるので、あえてほのぼのと生きています。

 生活リズムが狂っており、am2時に寝てam10~12時の間に起きる生活が続いているので、主治医と相談し、まずは起きる時間を早めて生活リズムを改善することから始めています。

 昨日までは12時に起きていましたが今日は、10時に起き、その後洗濯を干してから30分ウォーキングをしました。朝、起きて何をするかという目的があると起きやすいなと実感しました。

 

 

 

  2.私の双極性障害の紹介 

 さてさて。ここからは、私の相棒である双極性障害について書いていきます。そもそも「双極性障害とは何か、や双極性障害についての詳細」などはについては省きます。専門家ではないので、しっかりとした知識を得てから、その力を借りて違う章で述べていきたいと思います。

 しかし、不満の声が聞こえてきそうなので、一般的な双極性障害の解釈をざっくりと説明をします。

  • 躁状態(健常な人と比べて気分がとても高揚になる状態)と鬱状態(気分がとても沈む状態)の二つを繰り返す病気。
  • うつ病(単極性鬱エピソード)とは違う。
  • 病的に気分が沈む時と気分が高揚する時がある。
  • 原因は解明されていない。
  • 現段階では完治はしないと言われている。つまり、一生付き合う病気である。
  • 気分の起伏が非常に激しい双極性障害Ⅰ型と、ある程度の落ち着いた期間はあるが気分が沈む、高揚する時期がある双極性障害Ⅱ型がある。

 

 発症は大学3年の秋から冬にかけての時でした。大学祭に向けて部活動を頑張っていたのですが、真面目に頑張っていた線がプツンと切れ、大学に行くことや人に会うことが億劫になり、引きこもりになりました。その時に友人の勧めで精神科に行きました。俗に言う「抑うつ状態」のような診断をもらい、しばらくは部活を休部し、あえて気楽に過ごしていました。そうです、私の場合はうつ状態から始まったのです。(個人差はありますが、双極性障害の発症は躁状態から始まる人と、うつ状態から始まる人の2パターンがあるようです)

 

 大学4年になり、寛解期(躁状態でもうつ状態でもない時期)が春の間は続いていました。しかし、梅雨の時期に入ると体調がおかしくなっていることに気がつきました。それは、風邪をひいたとか病弱になっているようなイメージではなく、とても活発的になっているということです。

 色んな人とお喋りする回数が増え、夜は寝る時間を割いて活動をしました。躁状態にありがちな症状として、「誇大妄想」がありました。私の場合は「グラミー賞をとって世界一になる!」などと根拠のない自信を色んな人に喋っていました。(注:根拠のない自信を持つことは決して悪くありませんし、夢を持つことは素晴らしいことです。症状の一例として挙げたまでです。)また、多額の音楽機器をローンで買い、借金を背負いました。このようにありとあらゆる欲望や衝動が普通の状態に比べて増していました。(躁状態でよく見られる症状)

 躁状態は厄介ですが、良い部分があると僕には思います。

躁状態の時は活発に行動しますが、その時の良かった印象として、友達に合わせたデザインを色紙に書きプレゼントをしたことや、友達の誕生日にオリジナルラップソングを書き録音して届け、喜んでもらえた経験があります。(ちゃんとしたデータは手元にありませんが、昔、ネットで調べた情報の記憶では、双極性障害を発症する人は、芸術的感性が優れている人が多いらしいです。)

 

 当時はフリースタイルラップのサイファー(ラッパー達で輪を囲み、即興で8小節や16小節のラップをしあう場のこと)やラップの深夜から早朝までのライブに行くことにどハマリしていました。ラップ自体は言葉を通して、自己表現ができる素晴らしい芸術ということがあってか、周りに対してあまり文句や批判、自分の意見を言わなかった過去の自分からするととても魅力的でした。「普段なかなか言えないことをラッパーの仲間達の中では言いたいことをぶちまける」ことが自分の中でストレスの発散になっていたんだと思います。

 しかし、夜から深夜の活動、また、深夜から早朝にかけての活動は、私の自律神経と生活リズムを狂わせていたようです。当時の梅雨の時期は一週間寝れない日が続きました。梅雨の時期で、雨が降り止まない中、夜は布団の中で「なぜ眠れないんだろう?」と思いながら、何度も泣きながら朝を迎えるという生活が一週間続きました。

 

 「自分では病気なのかわからない」「一過性のものだろうから気にしないでおこう」「いや、でも一応、病院に行った方がいいんじゃないか?」「でもなんて説明すればいいんだ?」「やっぱり病院に行かなくても今は楽しいからいいや(←今だから分かりますが、完璧な躁状態の時の感情です)などと色んな感情が現れていましたが、結局、大学に併設されている学生相談室カウンセリングに行きました。そのカウンセラーさんから同じく大学に併設されてある保健センターのプチ心療内科を紹介され、そのプチ心療内科で、ようやく正式な心療内科への紹介状をもらいました。カウンセラーとプチ心療内科では、「人には感情の波があるけど、それが大幅に揺れる病気がある」と説明をうけましたが、躁状態だった私は、いまいち何のことか分かりませんでした。

 一般的に躁状態に多いケースとして、後から躁状態のことを振り返ろうとしても記憶が薄れていることが多いようです。そりゃ一週間も寝てなかったら記憶がおかしくなるのは当然だと思います。(この記事を書いている間、記憶を遡ろうと努力しまくっています。笑)

 

 

 

 診断は、当然「双極性障害」。(しかし、現在に到るまでⅠ型かⅡ型なのかちゃんと診断してもらっていないので今度、主治医に聞いて見ます。)診断を受けてからもやはり、意味がわかりませんでした。不眠が一週間続いたということで、当時は睡眠薬ロヒプノールを処方されたのを覚えています。睡眠薬のおかげで不眠は治りました。

 躁状態だったせいで、大学の授業に出ず、単位が足りないことから母と教授に相談し、大学を留年することにしました。

 

 大学4年の後期から留年して5年目の間は躁状態になることはなかったのですが、うつ状態になった時があったので、主治医と相談して、本格的に双極性障害の治療を進めることにしました。リーマス錠(双極性障害の患者さんによく使われる気分安定剤)という、気分の抑揚を一定にコントロールする薬を処方されました。

 

 気分が落ち込んで授業に出れない日がありましたが、教授に単位をもらえるよう相談し、最終的にはなんとか、大学を卒業できました。

 

 しかし、大学を卒業してから私の双極性障害さんが私に厄介なことをしでかすことをその時は知りませんでした。

 

 

 

 

 ここまで読んでいただきありがとうございます。初のブログですので、至らないところがあるかと思いますが、何か感想やご要望、質問などあれば、是非コメント欄にお願いします。

 コメント欄ではなく、個人的に連絡を取りたいという方はこちらsouutsu.tsukiau@gmail.comまで送っていただけると嬉しいです。

 メールで送っていただく際は、件名とペンネームをつけていただけるとありがたいです。

 

 

 率直に思ったのですがブログって書くのが大変ですね。パソコンと睨めっこしていると目が痛くなります。笑

 

 次回は、大学を卒業してから小学校現場で働く事を辞めるのを決めたことを書きたいと思います。

 

12月に入り、体も心も冷えてきますよね。良い対処法はあまり紹介できませんが、お風呂上がりのストレッチは体も心もホッとすると思います。

どうかお身体にお気をつけください。

 

ではでは。

 

ぼーの